鱗滝さん役・大塚芳忠「鬼滅の刃」出演で「誇らしい」もの 人のつながりのきっかけに

 社会現象となっているアニメ「鬼滅の刃」で、主人公・竈門炭治郎の師匠、鱗滝左近次を演じた声優の大塚芳忠(66)が19日放送のニッポン放送「高嶋ひでたけ・森田耕次のキニナル・サタデー」(土曜、午後5・40)に、コメント出演した。「鬼滅の刃」の収録を振り返り、収録当時から、大ヒットを確信していたことなどを語った。

 番組では、約4分半にわたって、大塚の語りが放送された。その中で新型コロナウイルスの感染拡大前に行われた、TVアニメ版の収録を振り返った。

 「内容としては炭治郎のひたむきないじらしさ、可愛くも憐れを誘う妹の禰豆子、鬼殺隊の面々の颯爽とした風情、次々出てくる鬼たちにもそれぞれ様々な個性があり、ついつい感情移入したくなる。また、大正という時代の大人には懐かしい、知らない若い人たちにはかえって珍しく新しい時代設定などもあって、これは大ヒット間違いないなと確信したもんです」

 出演声優陣が今や“鬼滅の人”とひとくくりにされていることなどをユーモラスに語りながら、自身の友人の話として、ブームを象徴するような出来事も紹介した。

 「東京の孫たちが田舎のおばあちゃんたちにマスクを作って欲しいと、それ用の布地を送ったのだそうです。その布地はもちろん、親に買ってもらった炭治郎と禰豆子の着ている柄のもの。鬼滅のことなど何も知らないおばあちゃんが縁側でせっせとマスク作りに精を出していると、近所の子供たちが何人もよってきて『鬼滅だ、鬼滅だ!』と騒ぐ。おばあちゃんは困惑気味だけど、なんだかうれしがっていると」

 「鬼滅の刃」を知っている、知らないとに関わらず、また東京と田舎の距離や世代を超えて、人と人とのつながりが生まれていることに、「大ヒットもうれしいですけど、人と人との距離が遠くなりがちなコロナの中で、こんな小さな小さなつながりのきっかけに役立っていることが本当に誇らしいです。こういうことがあるから仕事は長く続けてみるもんだと今、つくづく思っています」と、喜んでいた。

 大塚は洋画の吹き替えのほか、「機動戦士Zガンダム」でのヤザン・ケーブル、「SLAM DUNK」での仙道彰、「NARUTO-ナルト-」の自来也など、敵役やライバル役、主要キャラの師匠役など数々のキャラクターを演じてきた。

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