新人グループながらプレデビュー曲「Ｍａｋｅ　ｙｏｕ　ｈａｐｐｙ」の“なわとびダンス”で大ブレークした、日本人女性９人組・ＮｉｚｉＵが、デイリースポーツなどのインタビューに応じた。オーディションの末、メンバーが決定したのは今年６月。わずか半年でトップアーティストへ駆け上がり、大みそかには「第７１回ＮＨＫ紅白歌合戦」も控える。次なる目標にはまだ実現してないライブを挙げ、ファンとの交流を心待ちにしている。

　ＮｉｚｉＵを生み出した、ソニー・ミュージックと韓国のＪＹＰエンターテインメントの共同オーディションは、昨年７月にスタートして１万人以上が参加。東京と韓国でのサバイバル合宿をへて、９人のメンバーが栄光を勝ちとった。映像配信「Ｈｕｌｕ」の密着番組もステイホーム中に関心を集め、プロデュースするＪ．Ｙ．Ｐａｒｋ氏の温かい言葉に胸を打たれる視聴者も多かった。

　６月に配信リリースした「Ｍａｋｅ－」は、ビルボード・ジャパンのストリーミングチャートで、女性アーティスト史上最速での１億回再生を記録。国内外の主要音楽チャートで１１０冠という偉業も達成した。満を持して今月２日にデビューシングル「Ｓｔｅｐ　ａｎｄ　ａ　ｓｔｅｐ」をリリース。チャートを席巻している。ミュージックビデオには体調不良で休養中のＭＩＩＨＩ（１６）も参加しており、ファンを笑顔にさせた。

　リーダーのＭＡＫＯ（１９）は「以前までＣＤを買う立場だったので、私たちのＣＤが発売されてるのは驚きと感動です」と喜色満面。韓国合宿中だった昨年の大みそかから一転、デビュー後史上最速の紅白初出場に向けて、ＭＡＹＡ（１８）は「私たちの元気なパワーを皆さんにお届けできたら」と晴れ姿を思い浮かべた。ＲＩＭＡ（１６）は「来年ももっと頑張って、ファンの方に会えたらいいな」と２年目の活動を見すえた。

　初ライブは未開催だが、今月上旬、東京・渋谷の１０９を番組収録で訪れ、ファンの熱気を直接感じることができた。事務所の先輩である韓国の女性グループ・ＴＷＩＣＥのライブ会場で観た景色を、ＭＡＫＯは「皆さんが一生懸命応援しているというのが感動的で」と忘れられない。「私たちも早く皆さんの前でパフォーマンスをしたい気持ちが、日に日に高まっています。観客がいるのといないとでは、私たちのパワーも変わってくるので、早く実感したいです」－。

　熱視線を浴びながら歌い、踊るという、“シンプルな願い”が胸を埋める。ＲＩＫＵ（１８）が「個人的な夢は東京ドーム」と声を弾ませれば、ＡＹＡＫＡ（１７）も「４７都道府県ツアーもやりたいです」と提案。シンデレラストーリーはまだ始まったばかりだ。