【山田美保子のミホコは見ていた!】渡部建、もう一つの“課題”
3日に行われたアンジャッシュ渡部建の会見が残念ながら失敗に終わってしまったことは全スポーツ紙とワイドショーが報じた。
「素早く」「時間や質問内容に制限なしで」「囲み」で行うことで禊になるとされているタレントの釈明&謝罪会見。渡部の場合はやはり、「遅すぎた」ようである。
週刊誌に報じられた複数の女性に対する渡部の心ない言動に、世間の皆さんが抱いた嫌悪感も全く収まっていないと言っていい。これについては「素早く」会見をしたところで結果は同じだったかもしれないと思う。
そして女性問題と同時に報じられたのは、渡部が後輩芸人や裏方に対し、ぞんざいな態度をとっていたというものだった。何か悪い報道が出ると、こうした話がオマケのように付いてくるのは常ではあるが、正直、ここまで出てくる人というのも私は知らない。
相方の児嶋一哉もこの部分は気になっていたというが、売れている渡部に注意ができなかったとラジオ番組で悔やんでいた。その相方について「渡部さんの酷い態度を腰が低くて常にカンジのいい児嶋さんが中和しているようだった」と言っていたのは某局のメイクさん。クセ毛の渡部のヘアセットにはとても時間がかかるそうなのだが「一度も『ありがとう』と言われたことがない」「せっかくセットしても、楽屋に戻るとき、なぜか渡部さんはキャップを被ってしまうので台無し」「どうして、こんな人が売れているのかわからないと仲間はみんな言っている」などなど、それはもう、散々な言われようだったのである。
彼女たちの名誉のために記すが、本来、メイクさんたちがタレントの悪口を言うなんてことは一切ないものだ。が、前述の報道をきっかけに、長年不快に思っていたことが、いっきに噴き出してしまったようである。
渡部が「グルメ王」になるきっかけを作った知人の放送作家は、「必ず手土産を持参して『今日はよろしくお願いします』と頭を下げる飲食店への心遣いを他の人にもやっていたら、こんなことにはならなかったと思う」と。
3日の会見でも会場スタッフへの渡部の態度がぞんざいに見えたのは私だけだろうか。復帰には、こちらの課題をクリアすることも必要だと思う。