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初公判「伊勢谷劇場」起訴内容認めるも…持論展開 大麻は海外では悪いものではない

 大麻取締法違反(所持)罪に問われた俳優・伊勢谷友介被告(44)の初公判が1日、東京地裁(村田千香子裁判官)で開かれた。伊勢谷被告は起訴内容を認め、検察側は懲役1年を求刑した。伊勢谷被告は逮捕による損害賠償で生活苦となる窮状を訴えつつ、大麻が合法化されている国もあることから「認識が甘くなった」と持論を展開。弁護人が演劇のような語り口で、ドイツの哲学者が提唱した概念「社会彫刻」を持ち出すなど劇場型の様相となった。即日結審し、22日に判決が言い渡される。

 102号法廷に伊勢谷被告の低音ボイスが響いた。黒いマスクにダークスーツ、黒ネクタイと全身黒ずくめのいでたちで入廷。「海外では(大麻が)悪いものではないという認識が増えている。日本も海外のものを取り入れて社会が変化していくだろうと考え、リラックスの選択肢として国民が考えて選択することになるだろうと認識が甘くなってしまった」と身勝手な論理を主張した。

 検察によると、伊勢谷被告は26~27歳頃に大麻が認められているオランダ・アムステルダムで初めて使用。以後、国内でも断続的に使用し、昨秋から再開した。逮捕時に居間のテーブルの引き出しから見つかった4つに小分けされた大麻は、その2、3日前に知人から20グラム10万円ほどで購入したものという。伊勢谷被告は入手先の知人の名前を問われたが「誰かを傷つける犯罪とは思わない。知人を世の中にさらしたくない」とかたくなに拒否。検察側が再犯への懸念を示す一幕もあった。

 伊勢谷被告は、コロナ禍で在宅時間が増え、使用頻度が増えたと明かした上で「リラックスできると同時に睡眠がよくなる。お酒では翌日に影響があるので、そういう選択をした」と説明。賠償請求されたことで「今まで稼いできたお金の大半を払わなければならなくなった。今後の見通しも立たない。生活が苦しくなっていくだろうと思う」と窮状を明かした。

 弁護側は法廷劇のように情状を求めた。伊勢谷被告の著書のタイトルにもなったドイツの哲学者ヨーゼフ・ボイスの提唱する概念「社会彫刻」を持ち出し「伊勢谷さんは、まさにこれに当てはまる」と演劇口調で力説。伊勢谷被告が08年に発足し、代表として社会貢献活動を行ってきた「リバース・プロジェクト」の意義を強調した。

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