蒼井優 「すごいこと過ぎて…」 黒沢清監督銀獅子賞を改めて祝福

トークで会場を盛り上げる(左から)東出昌大、蒼井優、高橋一生=東京・新宿ピカデリー(撮影・金田祐二)
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 女優・蒼井優(35)が17日、都内で行われた主演映画「スパイの妻」公開記念舞台あいさつに出席。共演の高橋一生(39)、東出昌大(32)、坂東龍汰(23)、黒沢清監督(65)とともに登壇した。

 黒沢監督がベネチア国際映画祭で銀獅子賞(監督賞)を獲得した話題作で、壇上ではトロフィーが披露された。同監督は「現地には行けなかったんですが、ささやかながらも映画の歴史に『スパイの妻』が名を刻めたという実感がわいてきます」と感慨。蒼井は「すごいこと過ぎて、どう言葉を添えていいのか分からないくらい」と祝福した。

 1940年の神戸を舞台に、恐ろしい国家機密を知ってしまい正義感のため世に知らしめようとする男性と、その妻を描いた物語。黒沢監督は、自身の作品への出演が3作目となった蒼井について「隅の方にいても、後ろを向いていても目を引く。持って生まれた華がある」と絶賛。夫役の高橋についても「世界で1番うまい」とベタ褒めした。

 また、黒沢監督は、憲兵を演じた東出の魅力についても語り、「僕は好きなんですよ。ご本人は嫌がるかもしれないけど、あやしい。『怪』の方のあやしさもあるし、『妖』の方のあやしさもある。別に東出君が妖怪だって言ってるわけじゃないんですよ、出てきた瞬間に何かが起こりそうだというところが好きです。あやしさをふんだんに発揮してくれた」と力説。蒼井と高橋演じる夫婦を追い詰める役どころだった東出は、「人の道に反しているのが、あの時代の特徴なのかなと思って。ヒールに徹しました」と話し、監督からのお褒めの言葉を恐縮しながら受け止めていた。

 また、今作が世界89カ国で配給されることも発表された。

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