島田雅彦氏 学術会議候補者任命拒否の菅首相は「露骨な全体主義志向」

 作家の島田雅彦氏が3日、ツイッターに連続投稿し、日本学術会議が推薦した新会員候補者6人の任命を見送った菅義偉首相を「露骨な全体主義志向」と批判した。

 菅氏は「法に基づいて適切に対応した結果」とし、見送り理由を説明していないが、6人には菅氏が官房長官を務めた第2次安倍政権が推進した安全保障関連法や特定秘密保護法などに反対を表明した研究者が含まれており、政府による恣意的な人事介入ではないかとの批判が出ている。

 島田氏は「法に基づいて適切に判断したという首相の言葉を聞くと、嘘つきが嘘をついていないといい張っているようにしか聞こえない。学術会議への人事介入の理由すらいえないところを見ると、説明責任という言葉の意味を知らないとしか思えない」と、見送り理由を述べない菅氏をバッサリ。

 「安保法制や共謀罪適用を批判した学者6名の学術会議会員任命拒否はその6名のみならず、任命を承認した学者をも貶める。政権に批判的か、協力的かで学者を選別すること自体が露骨な全体主義志向だ」と、任命見送りを厳しく批判した。

 島田氏は「質問には答えない、説明責任も果たさない、対話にも応じず、審議も拒否。こんな『コミュ障』ぶりでは外交で成果など挙げられるはずもない」と、菅氏のコミュニケーション能力に疑問符。

 「有権者が次の選挙でしっかり政権人事を拒否すれば、人事で脅しをかけて維持してきたパワハラ政権は退場となる」と、有権者に投票行動を求めていた。

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