女優の竹内結子（たけうち・ゆうこ）さんが２７日、東京都内の自宅において首をつった状態で見つかり、搬送先の病院で死亡が確認された。４０歳。埼玉県出身。関係者によると、現場の状況から自殺とみられ、警視庁が詳しい経緯を調べている。第一発見者は、昨年２月に結婚した夫で俳優の中林大樹（３５）。遺書は見つかっていないという。

　日本を代表するトップ女優の突然の訃報に、共演者、監督ら、芸能界にも衝撃が走った。２７日に４０歳の若さで急死した竹内結子さんと共演が多かった俳優・草なぎ剛（４６）は２７日、都内で行われた主演映画「ミッドナイトスワン」の公開記念あいさつ後に取材対応し、「特に輝いていたと思います」と、竹内さんを追悼した。

　スマートフォンのネットニュースで訃報に触れたという草なぎは「今でも現実として受け止められていない状態です」と、衝撃を隠せなかった。

　「結子ちゃんは一緒に作品を作り上げた仲間なので…。離れてはいても、僕の心の中にある方だったので悲しいです」と沈痛な表情を浮かべ、「まだ整理がつかないので、サヨナラという言葉が言えるときが来たら、自分の心の中で結子ちゃんに話しかけたい」と、神妙に語った。

　２人は竹内さんがデビュー翌年の１９９７年に草彅の主演ドラマ「いいひと。」で初共演。草なぎ主演の映画「黄泉がえり」（２００３年）では竹内さんがヒロインを演じ、映画「僕と妻の１７７８の物語」（１１年）では夫婦役を好演した。

　１８年のキヤノンのＣＭでは、竹内さんと草なぎの愛犬クルミちゃんが共演し、草なぎと香取慎吾（４３）がＣＭソングを担当した。

　草なぎは「『いいひと。』は彼女が初めてのお芝居くらいでしたけど、最初出会った時からものすごい輝きを放っていた」と回想。

　「僕と妻の－」の現場では竹内さんがシシ肉を差し入れてくれたといい、「一緒にシシ鍋を作ったのが楽しい思い出。夫婦、恋人を演じさせてもらって、僕が思うに撮影とそうじゃないときの隔たりがなかった。いつも気を使っていただき、僕の方が年上ですが甘えてしまって。感謝しかありません」と、感謝とともに振り返った。

　印象的な共演シーンに挙げたのは、竹内さんが日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞した「黄泉がえり」の熊本・阿蘇ロケ。「結子ちゃんが演技にかける情熱が素晴らしかった。ステキな女優さんはたくさんいらっしゃいますけど、その中でも特に輝いていたと思います」とたたえた。

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