藤井聡太二冠の封じ手オークション、最高落札額は第4局の1500万円

 将棋の藤井聡太二冠(18)が最年少二冠を達成した、第61期王位戦七番勝負の第2~4局の封じ手が出品された「ヤフオク!」でのネットオークションが20日午後9時、終了した。最高落札額は、無敗で王位を奪取した第4局分で、金額は驚きの1500万円となった。

 第4局の封じ手は、藤井二冠が自身の飛車を相手の銀と交換する大胆な一手。その一手を評した副立会人・豊川孝弘七段(53)の「同飛車大学」というギャグがトレンドワードとなるなど、大きな話題となっていた。

 藤井二冠にとって初めてのタイトル戦での封じ手となった第2局分は550万1000円、木村九段が封じた第3局分は200万1000円でそれぞれ落札された。各金額は確定額ではなく、落札者と連絡が取れない、入金がないなどの事情で補欠落札者へ変更となる場合があり、その際は金額も変動する。

 今回の封じ手オークションは、王位として七番勝負を迎えた木村一基九段(47)が、第2局以降の封じ手を通常より1通多く作成し、チャリティーとすることを木村九段が提案。収益金は実費を差し引いた全額が、社会福祉法人西日本新聞民生事業団の九州豪雨災害救援金と、日本赤十字社の令和2年7月豪雨災害義援金九州豪雨被災地への義援金として寄付される。

 出品者の日本将棋連盟は「このたびの九州地方を中心とした豪雨により被害に遭われた皆様に、心よりお見舞い申し上げます。今回の収益金で、復旧復興のお役に立てればと願っております。チャリティ・オークションにご協力賜りました、新聞三社連合様、ヤフオク!様、ご参加いただいた皆様に厚く御礼申し上げます」とコメントした。

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