「ガースー内閣」発足 ネットで話題 首相指名選挙で小泉進次郎1票に会場笑い

 自民党の菅義偉総裁(71)は16日午後、衆参両院本会議での首相指名選挙で第99代首相に選出された。事務総長が投票結果を読み上げ、最後に小泉進次郎環境相に1票入ったことが告げられると、本会議場はどっと沸き、緊迫した表情だった菅氏も一瞬、笑みを浮かべた。ネット上の愛称は「ガースー」。派閥に所属せず世襲でもない「たたきあげ首相」率いる新内閣が発足した。

 国会で午後に行われた首相指名選挙。「菅義偉君314、枝野幸男君…小泉進次郎君1」。進次郎大臣への謎の1票に本会議場が笑いに包まれた後に、大島理森議長の声が響いた。「菅義偉君を内閣総理大臣に指名することに決まりました」。大きな拍手と歓声がおこると、緊張の面持ちに戻った菅首相は席から立ち上がり、何度も深く頭を下げた。

 首相交代は2012年12月以来、7年8カ月ぶり。

 一方でネット上では、わずか数分後に「小泉進次郎」がトレンドに浮上し、誰が1票入れたのかを探る投稿も。「怒らないから正直に手を挙げなさい笑」「ジワる」「ガースー黒光り内閣第一の笑いの刺客って言うのやめろよ」などと笑いが広がった。

 その後、進次郎大臣に投票したのはNHKから国民を守る党の丸山穗高衆院議員だったことが明らかになった。丸山議員は、ツイッターに「小泉進次郎君の名前で笑ってる年寄り議員衆こそ彼に失礼ですね」と投稿した。

 菅首相は、安倍内閣を共に支えた麻生太郎副総理兼財務相、小泉進次郎環境相ら8人を再任。初入閣は5人。平均年齢は60・4歳で女性は2人。

 71歳での就任は戦後4位タイの高齢で、秋田県生まれ、法政大卒はともに初めて。

 首相官邸で就任後初の記者会見に臨み、「現場の声に耳を傾けて、国民に信頼される政府を目指す」と語った。前政権で批判を浴び、自身も釈明に追われた「桜を見る会」の中止をあっさりと明言した。

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