立正大淞南生徒91人コロナ感染、サッカー部でクラスター 7月下旬から遠征

 高校サッカーの強豪として知られる私立立正大淞南高(島根県松江市)で、男子生徒87人と男性教員2人が新型コロナウイルスに感染したことが10日までに明らかになった。島根県と松江市はサッカー部の寮でクラスター(感染者集団)が発生したとしており、異例の規模。同部の寮に出入りしていた70代男性も感染した。同部が7月下旬以降に大阪府と鳥取、香川両県に遠征したことも判明。松江市は10日深夜、同校の生徒2人と生徒の同居者の計3人が感染したことを発表した。

 感染が確認された生徒87人はサッカー部員で、81人は同じ寮で生活し、6人は自宅から通学している。陽性が判明した教員2人も同部関係者。70代男性と同居する親族3人も陽性だった。

 松江市によると、サッカー部は7月23日~8月6日の間に大阪府や鳥取県、香川県で練習試合をしていた。

 香川県は10日、坂出商業高など県立高4校が今月上旬、立正大淞南高と練習試合をしていたとし、生徒計142人と教員ら計13人を自宅待機にしてPCR検査をすると発表。数人に発熱などの症状が出ている。香川県によると、坂出商業高が2日に松江市を訪問。5日夜には立正大淞南高の監督と県立高の監督2人が会食した。

 鳥取県も同校と練習試合をした県西部の複数の高校で生徒ら計44人の検査を実施。全員の陰性を確認した。

 立正大淞南高は10日、公式サイトで「大きな集団感染を起こしてしまい(中略)心より深くお詫び申し上げます」と謝罪した。同校は全校生徒数が約300人。男女共学で、寮が複数ある。7日が終業式だった。

 サッカー部は全国高校サッカー選手権大会に18回出場し、2010年に3位。OBには“野人”の愛称で知られた元日本代表の岡野雅行氏(48)らがおり、くしくも4月に新型コロナ感染が判明したJ2群馬のDF船津徹也(33)もOBだ。

 野球部も夏の甲子園に2回出場しており、09年にベスト8。著名なOBに広島の中村恭平投手(31)がいる。

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