福山雅治、伝える「平和」 故郷・長崎原爆投下75年、被爆樹木守るプロジェクト始動

 歌手で俳優の福山雅治(51)が8日、レギュラーを務めるTOKYO FM「福山雅治 福のラジオ」(土曜、後2・00)に出演。故郷・長崎に現存する被爆樹木の剪定(せんてい)枝を再利用したアイテムを製作、販売する「KUSUNOKIプロジェクト」を発表した。利益は、長崎市が運営する被爆樹木の保全活動「クスノキ基金」に全額寄付される。「長崎ふるさと大使」を務め、地元でのライブも積極的に行う“長崎愛”にあふれる福山が、被爆樹木に新たな生命を吹き込む。

 長崎に原爆が投下されてから、9日で75年を迎える。少しでも戦争や原爆、平和について考えてほしい-。福山はラジオで「いかに語り継いでいくのか、どう次世代へつなげていくべきなのか」と戦争に対する永遠のテーマを投げかけ、今回のプロジェクトを発表した。

 第1弾として「KUSUNOKIキーホルダー」(17日受注開始)を販売する。被爆樹木のひとつ「被爆クスノキ」は、戦火を生き抜いた山王神社に生えており、樹齢約500~600年で、長崎市の天然記念物に指定されている。福山は、通常は廃材となる剪定枝を「皆さんのお手元に寄り添っていただけるような形で」とキーホルダーの製作を決めた。

 これまでも、ライブなどを通じて「平和への願い、生命の逞しさ」を発信してきた。14年に発売したアルバム「HUMAN」には被爆クスノキを題材にした楽曲「クスノキ」を収録。「被爆クスノキが教えてくれる『生命の逞しさと脆(もろ)さ』を、KUSUNOKIプロジェクトを通じて伝えてゆけたら」と力を込めた。

 今年デビュー30周年だが新型コロナの影響で、9月に予定していた地元・長崎の稲佐山公園3日間野外ライブ「福山☆夏の大創業祭 2020 稲佐山」も来年に延期。思い描いていた記念イヤーとは違ったが「来年です。もう先を見ていますから」と前向きな福山。コロナ禍でも新たな活動を通じて「平和」を発信していく。

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