政府の対応が迷走している観光支援事業「Ｇｏ　Ｔｏ　トラベル」が２２日、東京を除く４６道府県で始まった。国土交通省は全国を１３区域に分け、割引予算の上限を設定。旅行者が特定地域に偏ることを防ぎ、対象外の東京や復旧が進む豪雨被災地に配慮する。ただ、詳細が決まらないなど、混乱が続く中の見切り発車に事業者、利用者から批判が出ている。国交省は来年１月末までは事業を続けるとしている。

　大阪府の吉村洋文知事（４５）は２１日、大阪府庁で会見し、旅行者が大阪で発熱した場合について「ホテルで唾液によるＰＣＲ検査を実施できるよう、体制を検討している」と話した。

　新型コロナウイルス感染者は増加局面にあるが「僕はＧｏＴｏには賛成。国全体で見た時、対策を考えないといけない」とした上で、ＰＣＲ検査について「ホテルで検査しようと思えばできる。話が整えば７月中にも始めたい」と意欲を見せた。今月３１日まで２府４県在住者に適用している補助「大阪の人・関西の人いらっしゃい！キャンペーン」について、期限を７月３１日から延長する意向を示した。