藤井新棋聖 地元愛知・瀬戸市が歓喜 伊藤市長「天才いることが町の誇り」

 史上最年少でタイトルを獲得し、師匠の杉本昌隆八段(左)から渡された花束を手にする藤井聡太棋聖=関西将棋会館(撮影・北村雅宏)
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 将棋の藤井聡太七段(17)が渡辺明三冠(36=棋聖、棋王、王将)に挑戦した第91期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第4局が16日、大阪市の関西将棋会館で指され、2勝1敗で迎えた藤井七段が110手で勝利。今月19日に18歳の誕生日を迎える藤井新棋聖は、史上最年少17歳11カ月でのタイトル獲得となった。

 藤井聡太新棋聖誕生の瞬間、地元のパブリックビューイング会場となった愛知県瀬戸市文化センター文化ホールに約70人の歓喜の拍手が響いた。東海地方に初のタイトルを持ち帰る17歳への思いが爆発。新棋聖も昨年5月の「瀬戸将棋まつり」で、現在、王位戦で対局中の木村一基王位(当時九段)と公開対局を行い、勝利した思い出の場所だ。

 伊藤保徳市長(74)も笑顔で両手をたたいた。「うれしいですし、大変、誇りに思う。言葉にならない」と感激し、「生まれて初めて将棋を見てドキドキした」と笑った。

 コロナ禍と水害もあり、はしゃぐことをためらいながらも「こういう天才がいることがわが町の誇り」と胸を張った。デビュー前から逸材だった新棋聖とは、アマ時代にトークショーを行うなど何度も対面。「本当に好青年。将棋のことはスムーズに話すのに、それ以外は中学生(当時)という感じだった」と目を細めた。

 お祝いについて聞かれた伊藤市長は「精いっぱい、知恵を絞って考えたい。うれしい悩みごと」と回答。18年に市民栄誉賞を贈っているだけに「ひょっとして愛知県からということもあるかも」としつつ、「(17日に瀬戸)市役所の壁面にお祝いの幕を飾る予定」と第1弾に言及した。

 市長は「せとものの陶磁器で(藤井棋聖の)像を作れないかとか、記念館を作れという気の早いことを言う人もいる」と明かしたが、新棋聖の力量なら最年少銅像と最年少記念館をクリアしても、誰も驚かないだろう。

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