前川喜平氏が河井夫妻の離党意向に見解「しっぽ切りできない」「自民党総裁の責任」

 元文部科学事務次官の前川喜平氏が16日、ツイッターに新規投稿。自民党の河井案里参院議員と夫の克行前法相が昨夏の参院選を巡る公選法違反事件に絡み、同党を離党する意向を固めたことを受け、「離党でしっぽ切りという手法は使えない」「自民党総裁の責任は免れない」と見解をつづった。

 検察当局は17日が会期末の今国会閉会後に公選法違反(買収)容疑で河井夫妻を立件する方向で詰めの捜査を進めており、離党は自民党への影響を考慮したと考えられるが、議員辞職はしない考えだという。

 前川氏は「河井克行・案里夫妻が自民党を離党しても、自民党の金で買収をした事実があるなら、自民党総裁の責任は免れない」と指摘。夫妻は案里氏が初当選した昨年7月の参院選で100人前後に計2000万円を超える現金を渡した可能性があるとされている。公示前に自民党本部が案里氏側に異例の金額とされる1億5000万円を提供したことが報じられ、自民党の二階俊博幹事長は会見でその事実を認めている。

 そうした背景を踏まえ、前川氏は「この件では『離党でしっぽ切り』という手法は使えない」と断じた。

 また、公選法違反(買収)の罪に問われた案里氏の公設秘書立道浩被告に広島地裁(冨田敦史裁判長)はこの日、懲役1年6月、執行猶予5年の判決を言い渡した。有罪判決が確定し、広島高検が提起する行政訴訟で適用対象と認定されれば、案里氏は当選無効となり失職する。

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