ウイカのANN0 選曲に託す思い「ずっと考えています」【インタビュー2】

 タレントのファーストサマーウイカが今春から担当するラジオ、ニッポン放送系「ファーストサマーウイカのオールナイトニッポン0」(月曜、深夜3・00)に全力を注いでいる。下ネタも辞さないテンポのあるトーク、リスナーとの掛け合いが魅力だが、番組中にかける曲にも、思いが込められている。インタビューの【2】はウイカのラジオの音楽面について。

 5月25日深夜の放送回。世間では“誹謗(ひぼう)中傷”が広く取り上げられていた。この回でかかったのが「深夜高速」(フラワーカンパニーズ)、「人にやさしく」(THE BLUE HEARTS)、「悲しみの果て」(エレファントカシマシ)の3曲。どれも生き抜くことへの強いメッセージが込められた楽曲だ。トークでは世相についてほとんど触れず、楽曲を通してリスナーへの思いを乗せた。

 「少なくとも数人には届くだろうって。その分かる人にだけは届けばいいなと思って。それ以外の人は『何かいい曲』(という感想)でもいいし、全然、響かなくてもいいし」

 好きなミュージシャンは「親の影響」でユニコーン。さらにTHE BLUE HEARTS、スピッツ、チューリップ。洋楽だとクイーンやディープ・パープル。男性アイドルよりハードロックを愛した。その中でもユニコーンは2016年12月9日のツイートで「私の全てのルーツ」とまでつづっている。

 「『ヒゲとボイン』のカセットを聴いて、さかのぼった感じです。『車も電話もないけれど』が素晴らしいと思うんですよね。ユニコーンの中でも。でも私が好きになったころには解散してたから」

 音楽の話になると、それまでとはまた違うスイッチが入ったように熱く語っていた。

 重めのメッセージを込める回があったかと思うと、軽い気持ちで選ぶこともある。単純に「ボウイ」という単語でくくって、愛するダウンタウンの番組「ダウンタウンのごっつええ感じ」から生まれた「『エキセントリック少年ボウイ』のテーマ」をデビッド・ボウイとBOOWYの曲と並べてかけたことがあったが、これがツイッターのトレンドに入るほど話題になった。

 毎回、選曲するのは3曲。深夜3時の放送で、何をかけるか決まるのは番組前の打ち合わせ時で、おおよそスタートの30分前。番組が終わると次週の放送までの1週間で「ずっと考えています。ずっと。いろいろ探して」と考えを巡らせる。ハイテンションなトークとは違う角度から番組を彩る。

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