ウイカ「何者でもない自分」ラジオで葛藤 鶴光らの“系譜”【インタビュー1】

 タレントのファーストサマーウイカ(30)が、今春に始まったニッポン放送系のラジオ「ファーストサマーウイカのオールナイトニッポン0」(月曜深夜3・00、以下ANN0)に全力投球している。番組開始から約2か月。「現状のオールナイト(ニッポン)の中で一番品がない」と自認する“とがった”ラジオへの思いを聞いた。以下、インタビューの【1】。

 名物深夜ラジオのパーソナリティ就任は「“昇天”するぐらいうれしかったですね」とやんわりと下ネタを織り交ぜて表現した。ただ、「昇天する喜びと同じぐらい、プレッシャーもありました」とも。過去の女性パーソナリティ、例えばaikoや中島みゆき、松任谷由実といったアーティストや、現在担当している乃木坂46をはじめ、AKB48のようなアイドルといった「畑がちゃんとある」(ウイカ談)人と自分とは違うと感じていたからだ。

 「まだ何者でもない自分が『オールナイトニッポン0』のこのイスに座らせてもらうのは、聴いてくださるリスナーの方にも抵抗があったと思います」

 その中で、自分のキャラを生かした番組をリスナーと作っていく。「最初多分、とまどったと思うんですけど。そこが、意外とすんなりみんな対応してくれたというか」と感謝しつつ、下ネタをためらわずに使う自分のラジオを「多分、現状のオールナイトの中で、一番品がないラジオっていう…。ただ、学びはあるんです」と表現した。

 番組の“看板”でもある下ネタについては「一言一句、全部台本なんですけどね(笑)」ととぼけるが、エゴサーチでは笑福亭鶴光、古田新太、SILVAといった先輩たちを思い起こさせるという評判も目にしたという。

 これが「何者でもない自分」を後押しした。

 「誰々のラジオがかえってきたみたいで久しぶりに何年ぶりかにはまったわ。みたいな。そういうのはよかったなと。私のやり方間違ってないんだ、先輩いるんだって」

 安心感を確かに得られた。

 そして、リスナーとのやりとりからは発見もあった。最たる例が番組開始から1か月で俳優の安田顕から生電話がかかってくるというサプライズだろう。ゲーム「龍が如く7 光と闇の行方」をプレーしていると、キャラクターモデルとして出演していた安田の魅力にひかれたウイカ。そのことをラジオで披露すると、リスナーからは芸能界に安田が残してきた“伝説”が報告され活気が生まれた。その様子を知った安田が、番組にコンタクトを取って…という流れで生電話が実現した。

 電話そのものにも感動したウイカだったが、別の発見があった。「企画とか、会議室では生まれていない話だったから。それが派生していく。勝手に」。ラジオという媒体が「リスナーのものだと思う」とあらためて感じた。

 番組開始当初は「下ネタのことについて死ぬほど考えたんですけど。それって、両刃だから。ほぼ、自分も血だらけになりながらみたいなところはあるんですけど」と葛藤もあったというが、「人を傷つけないということを前提にやっている」ということは外さない。その上で、みんなで盛り上がれるような「秘密基地」を作ることがテーマだ。

 「人の秘密基地ってのぞきたくなると思うんですよ。自分たちのところは大切な場所になると思うし、みんなが、これ拾ったっつって持って来たくなるような。ゴミでもいいんです。それが。バリバリになったエロ本をみんな持ち寄って、そっとはいで(笑)」

 メインストリームではなくとも、確かに深夜ラジオの一つの系譜を引き継いでいる。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス