志村さん「最後の宿題」できました プリンちゃん大縄跳び披露
新型コロナウイルス感染による肺炎で3月29日に70歳で死去したタレントの志村けんさんと日本テレビ系「天才!志村どうぶつ園」を通して交流があった観光施設「阿蘇カドリー・ドミニオン」(熊本県阿蘇市)の宮沢厚園長(60)とチンパンジーのプリンちゃん(4歳)が、志村さんからの最後の「宿題」をやり遂げた。
6月初旬、施設の動物ショーで、プリンちゃんが大トリで初披露したのは大縄跳び。約20回無事に跳び終えると、観客から拍手が湧いた。宮沢園長は「志村さんは技が完成したことを知らない。きっと空の上で見てくれているでしょう」と観客に語りかけた。
プリンちゃんは志村さんの姿を見ると一直線で走って向かうほどなついており、プレゼントされた遊び道具に毎回挑戦した。
「次のロケでは縄跳びをやらせてみたいんだ」。2月の収録後、志村さんから宮沢園長に電話があった。プリンちゃんは練習を開始したが、上手にできないまま3月26日のロケは中止に。しばらく興味を示さなかったが、宮沢園長らが近くで縄を跳んでみせると没頭し始めたという。
宮沢園長は「動物ショーや施設の在り方、笑いなど、志村さんはまだ私たちの中で生きている」と述べた。