橋下徹氏 小池知事の東京五輪「安心」志向に異論「無制限に求めると開催できない」

 元大阪府知事で大阪市長の弁護士、橋下徹氏が5日、MBSの報道番組「ミント!」に生出演。政府や東京都が東京五輪の簡素化の検討を始めたことについて、安心&安全な大会を目指すのではなく、心理的な「安心」を無制限に追及するのではなく、科学的な「安全」を目指して開催すべきとの意見を述べた。

 番組では、小池百合子都知事が「コストの削減と、それよりも安全安心な大会にできるかどうか」などと語ったVTRを紹介。橋下氏に意見を求めた。

 橋下氏は、小池氏が築地市場移転の際も「地下水を飲めるまできれいにする」と繰り返し、「安心」を求めて「大騒ぎして移転を止めにかかった」と指摘。「オリンピック、どこまでのものを求めるか。僕は『安心』は外すべき。科学的に『安全』なんだったら、それ以上のもの、無制限に安心を求めていくと、何も進まなくなる。政治家なんだったら、安心=主観的な気持ち的なところは無制限には求めませんよ、って言わないと、なかなか東京オリンピック開けなくなるんじゃない?1人、2人の感染者が出そうな感じで、これでやらないのか、って話」と発言した。

 ワクチンが開発されるかが焦点ともいわれるが、「オリンピックやるって決めたんだったら、可能な方策を探すべき。観客の入れ方とか、選手をどう滞在してもらうのか(など具体的に)。それに向けた手法をとっていかないといけない。やるかやらないか。やるんだったら、僕は、安全で、ワクチンなくてもこういう方法でやります、ってことを探していくべきだと思う」との見解を示した。

 また「一般の有権者の皆さんは“安心”を求めるんですよ。でも、安心は無制限に求めていると、何も進みませんよ、ということを言うのが政治家の役割。これを言うとね、反発をくらうでしょ。それを言えるのは、支持がある政治家しか言えない。今、吉村さんはそれにチャレンジしてるんじゃないのかな」と大阪府の吉村洋文氏の姿勢を高く評価していた。

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