富川アナ「報ステ」復帰に思うこと 山田美保子氏の願い
テレビ朝日の富川悠太アナが4日、「報道ステーション」のスタジオに復帰した。コロナを疑うべき発熱や息苦しさがあったのに、富川アナ本人も、報告を受けていた番組チーフプロデューサーも「出演し続ける」判断をしたことに多くの批判の声があがったことは皆さんも御存知のとおり。
さらに、同番組チーフディレクターと、妻でフリーアナウンサーの赤江珠緒は感染。富川アナと並んでMCをしている徳永有美の夫はウッチャンナンチャン内村光良ということで、他局の番組出演者やスタッフの多くに感染してしまう可能性もあったことは、富川アナへのバッシングに拍車をかけたように思う。
果たして、2カ月ぶりに復帰した富川アナは「お叱りの言葉を真摯に受け止める」と謝罪した。報道番組のキャスターとして、テレビ朝日の社員として「けじめ」をつけた。
が、富川アナが時系列で振り返った発症までの経緯は、コロナについて2カ月前より理解を深めている我々にとって疑問に感じるものではなかった。当初、猛批判していた視聴者の皆さんの怒りも少しは収まっているのではないだろうか。
この2カ月、富川アナはコロナウイルス感染と猛バッシングにより、本当に辛い毎日を送っていたと察するが、ここは「ものすごい経験をした」となんとかポジティブにとらえてほしいものだ。
それでも報道の中には、週の前半、富川アナが外回りをすることを“格下げ”されたようなニュアンスで書いている記事を見かける。が、スタジオに居る人が偉くて、取材先から入り中する人が偉くないなんてこともないのである。局アナ中心にやっているいまの「報ステ」なら尚更だ。
富川アナはまだ若い。それに古舘伊知郎氏がメインだった「報ステ」時代、外回りをしていた富川アナの評価はとても高かったことも思い出す。
元フジテレビの笠井信輔氏をはじめ、同業の先輩たちの多くが富川アナを応援している。
富川アナには、今回の経験を今後の報道アナ人生に存分に生かしてほしいと願うばかりだ。