石破茂氏が指摘、米国の抗議デモを受けたトランプ大統領の言動に「大きな違和感」

 自民党の石破茂衆院議員が5日、「アメリカの暴動など」と題してブログを更新。米中西部ミネソタ州で白人警察官による黒人男性の拘束死事件に端を発した抗議デモが全米各地に広がる中、トランプ大統領について「一貫性のなさ」と「大きな違和感」を示した。

 石破氏は「1962年、ミシシッピ州やアラバマ州で起こった大規模なデモに対してケネディは最終的に連邦軍を出動させたのですが、直後に『アメリカ人は何人(なんびと)もその人種や皮膚の色に関わりなく、アメリカ人である特典を享有できるものでなければならない』と訴え、黒人の公民権を広く認める公民権法案を議会に提出したのでした」と歴史をつづった。

 その上で、同氏は「軍は国家に隷属し、警察は政府に隷属する」という言葉が「文民統制の必要性を明確に述べたものであり、同時に軍の国内における極力抑制的な行動を求める根拠ともなるものです」と説明し、「トランプ大統領の今回の一連の言動はこの基本的な考えに反しており、軍人出身であるエスパー国防長官およびマティス前長官が安易な軍の介入に否定的な発言をしていることは正しいものと考えます」と分析した。

 マティス元海兵隊大将を政権初代の国防長官に起用しながら、シリア撤退で政策が一致しなければ更迭し、「彼は最も過大評価されている将軍だ」と酷評するトランプ大統領の思考について、石破氏は「どうにも一貫性がないように見えます。そもそも彼がそのような人物だったのであれば、起用した大統領の責任です。他人の意見を聞く耳を持たず、自分に付き従う者のみを重用するような姿勢には、大きな違和感を覚えます」と指摘した。

 石破氏はトランプ大統領について最近起きた他の事例も列挙し、「香港、台湾など、我が国を取り巻く情勢は米中の対立を軸に今後更に緊迫するものと思われ、決して対岸の火事ではありません」と危機感を示した。

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