吉村知事、ピークアウト時期&理由を徹底分析へ 第2波はピンポイント対策で

 大阪府の吉村洋文知事が4日、ウエブで行われた全国知事会議に出席後、大阪府庁で会見した。会議、会見ともに新型コロナウイルス第2波への備えのため、国としての戦略構築が必要と提言。大阪府では今月上旬から中旬に独自の専門家会議を実施すると発表し「大阪のコロナ戦略を立てる」「お役に立てるなら国にも考え方を出す」とした。

 3・4月の第1波は事業社への休業要請やさまざまな自粛などで抑え込めたが、経済的なダメージは「深刻な状況」と説明。「今のままでは前と同じことをすると思う」としつつ、「同じことをしたら日本は沈没する。大阪も含めて沈没するんではと危機感を持ってる」と力説。“完全封鎖”ではなく、ピンポイント対策の可能性を求め、第1波のピークアウトの時期と理由の徹底検証が必要だとした。

 3月下旬にピークアウトしていたと仮説を立てているという吉村知事は「なぜピークアウトしたのかということの、その時点で行われたこと、状況をきちんと分析して、『今回ぐらいのヤマであれば、これくらいのことをすれば抑えられる』と。それ以上のことをすれば過剰な反応になる」とした。

 さらに、欧米に比べて死者数が少ないことに「日本におけるファクターXがあると思うが、それを追及していく。追及できたら、それを強化することによって、全部を抑えることをしなくてもいいようになる。すべて抑えることが分かりやすいが、それ以外の道を模索しないと日本はもたないと思ってる」と続けた。

 また、「守るべき対象は誰なのかを検証しないといけない」と発言。「0歳から20代未満は全国で亡くなってない。重症化も2、3人。一方で70歳以上の人が多くなくなっている」とし、感染した場合に重症化などのリスクが高いとされる年輩の人への対策に重点を置くべきとした。

 吉村知事は「これを言うと、『吉村は命をないがしろにするのか』『感染症で爆発拡大したらどうするのか』と言われたらビビってしまうけど」としつつ、「じゃあ(全部を)止めましょうというのが一番簡単な答えだけど、それをやると府民の命も生活も守れなくなる。難しいかじ取りになるが、大阪ではタブーなく進めることを検討している」と言い切った。

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