藤井七段 最年少タイトル挑戦王手 53日ぶり対局なんの「意識せず、集中したい」

 佐藤天彦九段(右)を破り、感想戦で対局を振り返る藤井聡太七段=東京都渋谷区の将棋会館(日本将棋連盟提供)
 藤井聡太七段
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 将棋の高校生プロ・藤井聡太七段(17)が2日、東京・将棋会館で指された棋聖戦決勝トーナメント準決勝で、前名人の佐藤天彦九段(32)に111手で勝利して決勝に進出し、タイトル戦出場史上最年少記録更新に王手をかけた。

 4日に行われる永瀬拓矢二冠(27=叡王、王座)との決勝に勝てば、8日開幕の棋聖戦5番勝負で渡辺明三冠(36=棋聖、王将、棋王)への挑戦が決定。藤井七段は17歳10カ月20日での出場となり、屋敷伸之九段(48)の持つ17歳10カ月24日の最年少記録を更新する。

 新型コロナウイルス対策のため延期されていた100キロ以上の長距離移動を伴う公式戦の対局が、緊急事態宣言の解除を受けて再開。愛知県在住の藤井七段は、4月10日の王位戦の挑戦者決定リーグ白組で菅井竜也八段(28)に勝って以来53日ぶりの対局だった。

 この日は、昼食の“勝負飯”をとる別室でも、人を分散させるコロナ対策がとられた。藤井七段のメニューは「豚と厚揚げ卵とじ」だった。終局後の記者会見の質疑応答も、別室にモニターをつないだリモート形式で行われた。

 藤井七段は「うれしく思っています。すぐに(対局が)あるので、しっかりよいコンディションで臨めれば思います」と、決勝に向けて抱負を語った。決勝は最年少記録更新がかかるが「そういうことは意識せず、集中したいと思います」と関心を示さず。「2カ月弱対局のない状態でしたけど、変わらず将棋に取り組んでいけたかなと思います」と、納得の色をにじませた。

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