東京都は１日から休業要請などの緩和の段階を「ステップ２」に進めた。これに伴い、映画館、劇場、スポーツジム、百貨店などの営業が続々と再開。徐々に人出が戻り、街ゆく人々からは喜びの声が聞こえた。

　映画館では、新宿ピカデリーや丸の内ＴＯＥＩなどが再開。客同士が隣り合わないように客席を１席ずつ開けるなど感染対策が採られた。５０代女性は「この日を待っていた。大きいスクリーンと良い音響で見られてうれしい」と再開を喜んだ。

　４月８日から休業していた渋谷１０９も２カ月ぶりに再開。若者たちが“ファッションの聖地”でショッピングを楽しむ姿が見られた。入り口に設置されたサーモグラフィーをクリアし入店した１０代学生は「久しぶりすぎてうれしい。幸せです」と戻りつつある日常に笑顔を見せていた。

　この日から数多くの店舗が営業再開となったが、客足はまばら。以前のような活気が戻るのにはしばらく時間がかかりそうだ。パチンコ店やカラオケ店などが再開可能となる「ステップ３」について、都は感染推移を見極めながら慎重に判断するとしている。