大阪の繁華街ミナミ ボーリング場は奇数レーンのみで…多くの人でにぎわう
政府による緊急事態宣言が解除された大阪は23日、新型コロナウイルス感染拡大を受けた独自の休業要請も解除され、大阪市の繁華街・ミナミはかなりの人出でにぎわった。
好天の土曜日とあって、グリコの看板でおなじみの戎橋は多くの人が行き交った。大阪独自の基準「大阪モデル」を達成直後の16日と比較して増えたのは明らか。大阪府高石市から夫と買い物に訪れた50代会社員の女性は、仕事のため緊急事態宣言中も週3日は訪れていたといい「ピーク時は(戎橋に)誰も人がいなくて歩きやすかった」と話した。
緊急事態宣言解除については「思ったより早かったけど、(大阪府知事の)吉村(洋文)さんがおっしゃるように、気をつけて(ウイルスと)共存しないと経済が止まっちゃう。ワクチンはまだだけど、会社が倒産したりしてるんで、そういう選択しかなかったのかな」と肯定。
コロナ禍でスペイン、ハワイ、マレーシア旅行がつぶれたと残念がりつつも「(吉村さんが)テレビで分かりやすく言うてくれる。(共存を)やってみてダメやったら、改善して繰り返してをワクチンが確立されるまでやっていくしかないと思う」と覚悟を決めた様子だった。
また、4月8日から休業していた大阪市のボウリング場「心斎橋サンボウル」は、この日から再開。しばらくは時短で営業し、検温(37・5度以上は入店不可)、消毒、マスク着用を徹底。46レーン中、奇数レーンだけを運用するなど密を避ける。
コロナ禍以前と比較して、“初日”の客足は4割程度だったという。今後、QRコードを使って利用者のメールアドレスを登録する「大阪コロナ追跡システム」の活用にも前向きだ。
株式会社グランドボウルの松原亘リージョナルマネジャー(49)は「(世間の)自粛ムードは強いので、簡単には戻らないと思う」とする一方で、「ボウリングは老若男女が全天候の場所で単純明快なルールで楽しめる。ケガも少ない。遊びとして分かりやすいし、親睦のイベントにもおすすめしたい」とアピールした。