藤井七段の史上最年少タイトル挑戦絶望的に 31日まで長距離移動伴う対局中止続行

 将棋の高校生プロ・藤井聡太七段(17)の史上最年少タイトル挑戦が絶望的になった。日本将棋連盟は8日、緊急事態宣言の延長を受け、4月11日から適用されている長距離移動を伴う公式戦の休止を5月31日まで続行し、対局を6月1日以降に実施すると発表した。

 長距離移動は100キロ以上が該当し、愛知県在住の藤井七段は大阪、東京遠征ともにあてはまる。史上最年少記録更新の可能性を残しているのは、例年6月初旬に開幕予定の棋聖戦のみ。挑戦権獲得には準決勝、決勝の2局をクリアする必要がある。

 藤井七段は7月19日生まれ。1989年12月12日に屋敷伸之九段(48)が樹立した17歳10カ月24日の最年少タイトル挑戦記録を更新するためには、6月11日までに棋聖戦5番勝負に出場しなければならない。31年ぶりの大記録達成に、コロナ禍が立ちふさがった。

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