C・W・ニコルさん死去、79歳、直腸がん…作家、環境活動家、幅広く
作家や環境活動家、探検家など幅広い分野で活躍したC・W・ニコルさんが3日、直腸がんのため長野市の病院で死去した。79歳だった。英国出身。
ニコルさんは1940年7月17日、英国ウェールズ生まれ。ホームページによると17歳でカナダに渡り、カナダ水産調査局北極生物研究所の技官として海洋ほ乳類の調査研究にたずさわる。1962年、空手修行のため初来日。69年、再来日し、日本大学で水産学を学ぶ。80年、長野市に居を定め、執筆活動などを続ける。
日本の捕鯨に興味を持ち、和歌山県太地町に移住。取材をもとに小説「勇魚(いさな)」を執筆。87年、ベストセラーに。その後、95年7月に日本国籍を取得した。05年、エリザベス女王より名誉大英勲章を授与。同年から京都大学フィールド科学教育センター社会連携教授。