志村さん 東村山駅献花台前にファンが手を合わせる「感謝を伝えたい」
29日に亡くなった志村けんさん(享年70)の訃報から一夜明けた31日、東京・東村山駅東口にある「志村けんの木」横の献花台には、多くのファンが駆けつけた。朝から夜までひっきりなしに花束や志村さんが好きだったお酒、イラストなどが置かれ、献花台に入りきらずに横に設けられたスペースまであふれた。
花束の数は1000を優に超え、夕方5時前には市で管理するためワゴン車で運ばれたが、すぐに献花台は花であふれた。千葉県から訪れた大学生の20代男性は「生き様が好きで、感謝を伝えたくて来ました。不要不急とは思わないです。今日、手を合わせたかった」と話した。
小学生以下の子供も多く、幅広い層に愛された志村さんの人柄をしのばせた。幼稚園に通う女児2人と駆けつけ、缶ビールをささげた60代の女性は「子供たちも好きで、いつもテレビで見ていました。お酒が好きだと聞いたので、ゆっくり飲んでもらいたいです」と話した。
一方、警備員は「コロナウイルス感染拡大防止のため この場所に長期滞在するのはご遠慮願います」と看板を持ち、市職員は立ち止まらないように注意を続けた。同市は公式HPで「駅、グリーンバス利用者等の通行の妨げとなることや、交通安全確保等の観点から、30日より一時的に献花等を置く台を設置させていただいたところでありますが、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点からも、ご来訪はお控えいただきますようお願いいたします」と献花自粛を呼びかけている。