東京封鎖待ったなし…1日最多感染者60人超 首相「瀬戸際の状況が続いている」

 東京都は28日、新型コロナウイルスの感染が新たに確認された人数が63人に上ると明らかにした。1日の感染確認では最多となる。都内の感染者は合計で360人を超えた。25日からは4日連続で40人台となっており、急速な増加傾向が続いている。小池百合子都知事は23日の会見などで、都内での感染が拡大した場合に「ロックダウン(都市封鎖)の可能性がある」と言及したが、27日より20人以上増えたことで、現実味を帯びてきた。

 東京で4日連続40人以上の感染者が確認された。25日は41人、26日は47人と増加したが、27日には40人と減少。28日の推移に注目が集まったが、63人と大幅に増えた。関係者によれば、63人のうち29人は、院内感染が起きた台東区の永寿総合病院の関係という。

 それでも、1日の感染確認では最多という事実が突きつけられた。小池百合子都知事は27日の記者会見で「オーバーシュート(爆発的な増加)が発生するか否かの重大局面」として、28日からの週末に不要不急の外出を避けるよう要請した。その初日に明らかになった“衝撃”に、23日の会見から小池氏がたびたび口にしてきたロックダウンの可能性が高まっている。

 安倍晋三首相はこの日夕、官邸で記者会見し、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い緊急事態宣言を発令するかどうかについて「ぎりぎり持ちこたえている。瀬戸際の状況が続いている」と述べた。東京都で感染者急増が続く現状を踏まえ「長期戦を覚悟する必要がある」と指摘。東京都などによる外出自粛要請に応じるよう国民に呼び掛けた。さらに「欧米と異なり、ぎりぎり持ちこたえているが、気を緩めればいつ急拡大してもおかしくない」と語った。

 また治療薬の研究、開発にも取り組むとした。インフルエンザ薬「アビガン」について、新型コロナウイルス感染症の治療薬としての正式承認に向け、治験プロセスを開始する考えを示した。

 新学期からの学校再開に向け、30日からの週に「もう一度専門家会合を開き意見を聞く」と述べた。

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