「スカーレット」最終回 旅立った武志を思う言葉がネットに 喜美子ロスにも嘆き

 女優の戸田恵梨香が陶芸家を目指すヒロインを務めたNHK連続テレビ小説「スカーレット」が28日、最終回を迎えた。白血病と闘ってきた主人公・川原喜美子の長男・武志(伊藤健太郎)が26歳の誕生日を迎える前に亡くなった。

 亡くなる2年前の母子のやりとりに愛があふれた。喜美子から「ギュ~したろうか?ギュ~してええ?」と聞かれ、「お母ちゃん…。ええに決まってるやん」と1度は了承した武志。ところが、喜美子が近づくと、「やっぱり、ウソ。もう年やで。気恥ずかしい」と拒否した。「ええ、言うたやん」という喜美子は、戸惑う武志を無理やり抱きしめた。

 母のぬくもりに「幸せやで」という息子。喜美子は「幸せやな、武志」と言うと再び抱きしめた。武志が「苦しい」と言うほど力強く…。その2年後に旅立ったことがナレーションで明かされた。

 稲垣吾郎演じる大崎医師は、武志の遺した作品の前で、喜美子に亡くなる直前の様子を明かす。「亡くなる3日前に握手をしたんです。集中治療室で、目を少し開けたときがあって。腕が動いたんで、大丈夫だよって握ってあげたら、握り返してくれたんです。意外にも力強くて、すごいなって。こっちも両手で武志くんの手をそっと握り返して握手をしたんです」。喜美子は静かに聞きほほ笑んだ。

 長崎に行くという夫の十代田八郎に、喜美子は「武志に死なさへん言うてしまった。お母ちゃんが生かしたる言うてしまった。何とかしたかった」と悔いを告白。八郎は武志が生まれたときの思い出を武志にしたといい、「お母ちゃんに言うといてほしい。オレを産んでくれてありがとう。ああやっぱ、言わんでええ。気恥ずかしい。なし、なし、取り消しやって。言うてしもた」と明かす。抱きしめたときと同じだった。

 放送後、ネットには武志を思う言葉があふれた。最終回だけで3度涙したというファンや、息子の死後「静かに変わらず作陶する喜美子に泣けて」という声もあった。もちろん、「スカーレット」自体の終了を悲しむ声も。「子どもの頃からのきみちゃんの半生を見続けてきて、今日でお別れかと思うととても寂しい」と“ロス”を嘆いた。

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