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地上波とはひと味違う 配信ドラマの作り方「僕だけが17歳の世界で」藤野Pに聞く

 AbemaTVの配信ドラマ「僕だけが17歳の世界で」はキャスティング、映像のクオリティ、ストーリー展開と非常に力が入っている。元フジテレビで「恋仲」、「好きな人がいること」を手掛けた同ドラマの藤野良太プロデューサーに、配役のポイントや地上波とは違う配信ドラマならではの点をメールインタビュー形式で聞いた。

-キャスティングからも、飯豊まりえさん、佐野勇斗さんをはじめ、力が入っているなと感じています。共演者の方も含めて、どのようなキャリアの人を、またどのような視聴者層を意識した配役をされていますか。

 「“これからの日本のエンタメ界を盛り上げてゆく若手アーティストと一緒に、新しい視聴層にドラマ体験をしてもらう”が今回のプロジェクトのコンセプトです。視聴層に関して具体的に言うと、AbemaTVで恋愛リアリティショーに夢中になっている10代から20代前半の女性にドラマ体験をしてもらうことを目指していました」

 「ラブストーリーは『誰が演じるか』が最も大事なので、佐野勇斗さんと飯豊まりえさんに決まった時は本当に嬉しかったですね。企画の方向性が決まった段階で、自然とあの2人の2ショットが浮かんでいたので」

 「若手キャストに関しては2人以外に結木さん、大友さん、渡辺さん、YOSHIさんにご出演いただきましたが、間違いなくみんなこれからの日本のエンタメを面白くしていくメンバーだと思っています。一方で浜野謙太さん、袴田吉彦さん、そして石田ひかりさんといった方々にもご出演いただいていますが、若い世代にクオリティの高いドラマを届けたいという想いからオファーさせていただきました。特に石田ひかりさんのご出演はこのドラマにとってとても大きかったと思います」

 「視聴者に向けて面白いものを届けることが最も大切ですが、一方で出演してくれた方々にとって価値をだすということも意識しなければいけないと思っています。そういった意味でAbemaTVという若年層が集まるプラットフォームでドラマに出演したことが、彼らのアーティストとしての人生に意味があることだったと思ってもらえるように意識していました」

 -“甘酸っぱい”青春時代のストーリーというのは、AbemaTVの視聴者年代を意識してのものですか。どのような点を意識されていますか。

 「甘酸っぱい青春時代を描くというよりは、その青春時代が終わった後の苦味ある大人の世界で葛藤する若者たちを描こうと思ってました。今回は17歳と24歳という2つの年齢を描いていますが、どちらかというと20代前半の大人の視聴者に刺さる物語づくりを意識していました。10代はドラマを背伸びするように見てくれると思うので、窓から大人たちの葛藤を覗き見するような感覚で見てもらえれば良いなと思って物語をつくりました」

 -いわゆる地上波の番組と、私は見ていて違いはないように思うのですが、制作する立場からすると、ネット配信のドラマと地上波でのドラマの違いはあるのでしょうか。あるとすればどのような点でしょうか。

 「企画の考え方は相当違うと思います。マスに届けるための地上波の企画の考え方と、狭い層に対して深く心に刺す企画の考え方の違いというか。ストーリー設計に関しては、あえてこれまでのドラマのつくり方と変えずに、配信ドラマでも通用するか自分なりに実験してみようと思っていました」

 「ただ、撮影方法は若干意識を変えています。配信ドラマを意識したというより、スマホ視聴に合わせて、顔の表情で感情を表現する演技と撮り方を意識しています。今の若い子はクオリティ高い映像を見慣れているので、映像の質に関してはハイクオリティを追求しました。そうでなければ、今の若い子たちは物語を見てもくれないと思っていたので」

 -いまのところの反響は、どのようなものが届いていますか。

 「視聴者からの反響はもちろん、このエンタメ業界の方々からの反響がいつもより多いです。AbemaTVのドラマに対する価値を再認識していただいたという方が多くて、それはとても嬉しいですね」

 ◆「僕だけが17歳の世界で」 動画ネット配信サービスの「AbemaTV」で2月20日からスタートしたドラマ。毎週木曜午後11時に最新話がリリースされている。17歳の航太と芽衣の2人はお互いの想いを告白できないまま、航太が亡くなってしまう。7年後、芽衣が故郷に戻ると航太が17歳の姿で現れた。真冬なのに花を開く奇跡の桜が咲いている間だけしかこの世にいられない航太と、大人になってしまった芽衣、そしてその友人たちを描く。

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