安倍晋三首相が全国の学校に３月２日からの休校を要請した件で、２８日に現時点で休校の判断できないとした金沢市の山野之義市長が同日、ＳＮＳで、一部で首相の要請を「拒否」したとの報道があったとして、これを否定した。

　山野市長はブログなどで「本日の私の記者会見を受け、一部報道において、私が安倍総理の要請を『拒否』という表現で伝えているものがあるようです」と指摘。「私の力不足で誤解を与えてしまったようです」と記した。

　「『拒否』とは一言も言っていません。総理の強い危機意識を共有し、改めて自治体の長として私自身も危機感を持って取り組んでいかねばならないと気持ちを新たにした、ということを最初に述べています」と説明した。

　加えて「また、総理から、壮大な社会実験の提案を受け、今後、どんなことがあるや知れず、その議論、対応をしていけなければならいと肝に銘じている、という趣旨のことも述べています」とした。

　そのうえで「学校設置者として子供たちや保護者のこと、その保護者が働く企業を含めた地域社会の状況を考慮し、『今のところ、２日からの休校はしない』と判断した、ということです」と現状を説明した。「この後、おそらく来るであろう国・県からの通知を受け、ともに意思疎通を図りながら対応を進めていくということも申し上げています」とした。