新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、神戸市中央区の神戸赤十字病院ではマスク約６千枚が盗まれる被害が発生。マスク約６千枚が盗まれたとして、神戸赤十字病院が葺合署に被害届を提出していたことが１８日、病院への取材で分かった。新型コロナウイルス対策で需要の高まりを受けた売却目的の可能性もあり、同署が窃盗事件として調べる。

　署や病院によると、盗まれたのは医療用の「サージカルマスク」で４万円相当。段ボール４箱に入れて院内の倉庫に保管していた。３日に職員が最後に確認し、１３日に点検した際になくなっていることに気付いた。院内を捜したが見つからず１７日に届けた。緊急時用の予備のため、当面の業務に影響はない。

　倉庫は普段は施錠されており、出入りできるのは職員や医療機器の業者、警備員らに限られるという。病院担当者は「全国的にマスク不足が指摘される中、院内でこのような事態になり大変残念だ」と話した。