橋下徹氏 案里氏陣営への1億5千万円に「1億かかるってのは僕は信じられない」

 自民党の河井案里参院議員(46)と夫の克行前法相(56)がそれぞれ代表を務める自民党支部に対し、自民党本部から計1億5千万円の入金があった問題で、橋下徹弁護士(50)が26日、フジテレビ系「日曜報道 THE PRIME」で、金額の異常さを指摘した。

 入金があったのは、案里氏が初当選した昨年7月の参院選の公示前。案里氏は広島選挙区(定数2)から立候補したが、同じ選挙区から現職として立候補し落選した溝手顕正元国家公安委員長(77)が支部長の自民党支部には1500万円の入金しかなく、案里氏の実質10分の1。党本部が案里氏に肩入れしていた実態が明らかになっている。

 かつて大阪維新の会、日本維新の会を率い、大阪府知事や大阪市長を歴任した橋下氏は「選挙には実際、お金かかります」と説明した上で「1億かかるってのは僕は信じられないですけど」と、河井陣営に投じられた金額の異常さを指摘。

 党本部が案里氏と溝手氏で10倍という大差をつけたことに対して「安倍(晋三)さん、官邸としては、もう何が何でも河井さんを当選させる、そういう意志が伝わってくる」と解説した。

 防衛相も務めた自民党の中谷元・衆院議員(62)は「私の事務所も調べたんですけど、1500万でした。公認料と活動費なんですけど」と、1500万円が自民党の“相場”であることを説明し、「ホントに1億5千万っていうのは、にわかには信じられませんね。破格を通り越しているということで」と、当選10回のベテランにして驚きを隠せなかった。

 案里氏に対して「何に使ったのかなっていうことですが、当選した案里さん自身も、私も知りませんっていうことは良くないと思いますよね。やはり候補者もきちんと事務所の中を管理しないといけないので。政治家自らがこういうことをきちっと説明できないと」と、説明責任を果たすように要求。

 「党内の規律としても、公平公正というのは必要でありまして、そうでないと組織が動かなくなってしまう」と、河井陣営に溝手陣営の10倍も入金した党本部にも苦言を呈した。

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