急死の梅宮さん壮絶がん闘病 74年の睾丸、30代から6度、1月にも手術
映画「不良番長」シリーズや「仁義なき戦い」シリーズなどで人気を博し、「辰兄ぃ」「辰ちゃん」の愛称で親しまれた俳優の梅宮辰夫(うめみや・たつお)さんが12日午前7時40分、神奈川県真鶴町の病院で慢性腎不全のため死去した。81歳だった。妻のクラウディアさん(75)、娘でタレントの梅宮アンナ(47)に最期をみとられた。
梅宮さんは30代から6度、がんに罹患するなど、病と闘い、乗り越えてきた。1974年に睾丸がんの手術。2016年7月に初期の十二指腸乳頭がんの手術を受け、十二指腸と胆のうを全摘出し、すい臓と胃の一部も切除した。12時間にも及ぶ大手術となり、会見を開いたアンナは、ステージが「1と2の間」だったことを明かした。
昨年9月にも前立腺がんで手術。今年1月には左腎盂(じんう)尿管がんの手術で、左の腎臓を摘出した。3月に退院したが、血液を浄化するための人工透析を週に3回、毎回4時間かけて、通院で受けるように。腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)の持病もあった。