埼玉・小4男児殺害 死体遺棄容疑で義父を逮捕「見つからないよう隠した」

 さいたま市見沼区の集合住宅で、小学4年進藤遼佑君(9)の遺体が見つかった殺人事件で、埼玉県警は19日、死体遺棄の疑いで、同居する義理の父親の無職進藤悠介容疑者(32)を逮捕した。県警によると、容疑を認め「見つからないように隠した」と供述している。捜査関係者によると殺害についても関与をほのめかしている。

 逮捕容疑は17日夕、電気や水道の設備を収納するメーターボックス内に、遼佑君の遺体を放置した疑い。遼佑君の母親(42)は昨年12月、進藤容疑者と再婚していた。一家は3人暮らし。

 捜査関係者などによると、遼佑君は17日午後3時15分ごろ下校。午後6時ごろ、教員の母親が仕事から帰った際、自宅にいた進藤容疑者は遼佑君が英会話塾に行ったと伝えた。実際には欠席しており、母親は「帰宅しない」と110番した。

 県警が捜索し、進藤容疑者も捜索活動に加わったという。大宮東署員が18日午前0時40分ごろ、メーターボックスの中で遺体を発見。靴を履いておらず、首をひも状のもので絞められたとみられる痕があった。

 遺体発見直後から、県警は自宅にいた進藤容疑者に事情を聴いていた。

 今年3月、遼佑君が通っていた塾の発表会では関係者が、進藤容疑者とみられる人物と遼佑君が仲良く話す姿を目撃。一方、息子が遼佑君と同じ学校に通う女性は「お父さんの顔も名前も知らず、周囲の人も知らないようだった」と話した。

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