京アニ放火の容疑者、会話訓練できるように

 35人が死亡した京都アニメーション放火殺人事件で、重いやけどで大阪府内の病院に入院中の青葉真司容疑者(41)=殺人などの容疑で逮捕状=が、会話の訓練ができる程度まで回復したことが18日、捜査関係者への取材で分かった。事件は発生から2カ月。退院は数カ月後になるとみられ、京都府警は今後の取り調べの進め方を慎重に検討している。

 捜査関係者によると、容疑者は予定されていた皮膚移植手術を終え、容体が安定してきた。依然として集中治療室(ICU)にいて人工呼吸器を着けているが、リハビリのための会話トレーニングの予定が入っているという。逮捕は勾留に耐えられるとの医師の判断が前提のため、見通しは立っていない。

 当時スタジオ内にいて重軽傷を負った34人全員が快方に向かい、命の危機をほぼ脱したとみられることも判明した。ただ、ICUに入院中の負傷者もいる。府警によると、6日時点で、4人が重体、25人がやけどや骨折などの重傷、5人が軽傷だった。

 青葉容疑者は7月18日午前10時半頃、京都市伏見区の京アニ第1スタジオに玄関から侵入し、ガソリンをまいて火を付けた疑いがある。自身も全身にやけどを負った。

 また、京都府は18日、府などが設置した義援金受け入れ専用の6口座に、17日までに計約2億3千万円が集まったと発表した。京アニが開設した支援金受付口座には、17日までに計約25億6千万円が振り込まれており、20日に府の口座へ移管される予定。

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