石倉三郎「恐ろしかった」 難聴と認知症の誤認

会見に出席した石倉三郎=東京・千代田区のWATERRAS COMMON
会見に出席した(左から)中石真一路氏、石倉三郎、犬童一利監督=東京・千代田区のWATERRAS COMMON
会見に出席した(左から)中石真一路氏、石倉三郎、犬童一利監督=東京・千代田区のWATERRAS COMMON
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 俳優の石倉三郎(72)が17日、都内で行われた、主演のショートムービー「気づかなくてごめんね」の完成発表会に出席し、難聴と認知症の誤認について語った。

 石倉は同作で、難聴のためにコミュニケーションが困難になり、周囲から「認知症になった」と誤解されてしまった老人を演じた。「相手の話してることがノイズにしか聞こえないって、そりゃ孤立感は深まるし、焦るし、どうにかなっちゃうよね。恐ろしかったです」と実感を込めて語った。

 同様の誤認が実際に相当数あるとされることに「明日はわが身です。こういうことがあるのを知ると知らないとでは全然違う」と真剣な表情。「百聞は一見にしかずです。いろんなところでこの作品を見せてほしい」と理解が広がることを望んだ。

 映画「つむぐもの」(2016年)でも石倉とタッグを組んだ犬童一利監督(33)は「“気づき”を広げる手助けをできれば」と作品の意義を強調した。「気づかなくて-」は講演会などで上映されるほか、YouTubeでも公開される。

 この日は、クリアで強い指向性の音で難聴の人のコミュニケーションをサポートするスピーカーシステム「comuoon(コミューン)」の開発者・中石真一路氏も出席。難聴者の中には“聞こえたふり”をしてしまう人も多いと説明し、聞こえない人に配慮せず、手助けをしないような「ヒアリングハラスメント」を無くすことを訴えた。

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