吉柳咲良15歳 経験ゼロでラブストーリー初挑戦「恋って楽しい」

 ミュージカル「ピーターパン」などで知られる女優の吉柳咲良(15)が映画「初恋ロスタイム」(9月20日公開)のヒロイン役で映画デビューを果たす。深田恭子(36)、石原さとみ(32)らを輩出した「ホリプロタレントスカウトキャラバン」で16年、グランプリに輝いた期待の新星がついに映画界へ進出。恋愛経験ゼロでありながらラブストーリーに身を投じた苦労話や、舞台で培った力が生かされた瞬間などを語った。

 10代目ピーターパンとして3年連続出演するなど、デビュー以来舞台を主戦場としてきた吉柳が、ついに映像作品デビューした。「映像作品がどんなものなのかを知りたい」と強い好奇心に駆り立てられ、映画出演を決めた。

 ヒロイン役を通じて“初恋”を体験した。映画は時が止まった世界で出会った男女が恋に落ちていく青春ラブストーリー。12歳で芸能界に入り、実生活で恋愛経験のない吉柳は「恋とは何だろう?から入った。恋がよく分からなかった」と戸惑いつつも、役作りのために鑑賞した恋愛映画を通して「恋って楽しい」と徐々に感覚をつかんでいった。

 せりふや歌詞が飛んでも続けなければならない“保険なし”のミュージカル。そんな厳しい環境に身を置いた3年で度胸も鍛え抜かれ、映画という慣れない現場でも「パニックになることなく自然体で演じられた」と振り返る。

 16年に「第41回ホリプロタレントスカウトキャラバン」でグランプリを獲得した。第27回グランプリで憧れの女優である石原さとみ(32)から、受賞時にかけられた「これからは楽しいことだけじゃないけど、その時は、この気持ちを忘れないで」という言葉をモチベーションにする。

 女優のベールを脱ぐと、普通の中学3年生。部活動には所属していないが、芸能人扱いされない同級生と過ごす時間は「仕事を忘れるくらいリラックスできる。自分が帰れる場所だと思う」と家のような居心地という。

 ハスキーボイスや見た目から落ち着いていると見られるが「そんなことない」と苦笑い。クラス内では「ウェイウェイする時もあれば真面目な時もある。キャラが定まっていないんです」と素顔を明かした。

 来春に高校進学を控え、進路を選択する時が迫っている。周囲の友人がさまざまな夢を描く中、吉柳の目標は定まっている。小悪魔女子から高嶺の花な女性までを変幻自在に演じ分ける石原のような「色んな役ができる女優」だ。

 ピーターパン役は今や吉柳の代名詞となったが「ピーターパンだけのイメージで固まりたくない。これだけとは言わせたくないです」。大ヒット中のアニメ映画「天気の子」でもヒロイン陽菜の弟、凪を演じるなど世界を広げる。貪欲な姿勢で大空へ羽ばたいていく。

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