鳩山由紀夫元首相が２６日、ツイッターを更新。安倍晋三首相とトランプ米大統領が２５日に主要７カ国首脳会議（Ｇ７サミット）に合わせて会談し、日米貿易交渉で基本合意した内容を受けて「安倍はトランプに完敗した」と評した。

　日本側は米国産の飼料用のトウモロコシを購入する考えを米国側に伝えた。米国産牛肉など、米農産品の関税下げ幅は環太平洋経済連携協定（ＴＰＰ）以下になる。また、日本が米国に要請した工業品の関税引き下げでは自動車本体の関税撤廃は先送りされた。

　こうした内容を踏まえ、鳩山氏は「日米貿易交渉は予想通り日本は農業で譲り、自動車は勝ち取れなかった。安倍はトランプに完敗した」と厳しい評価。「この結果は、参議院選挙前に分かっていたのだろう。しかし、選挙前には言わない約束で、自民党は選挙に負けなかった」と、７月の参院選前に中身を明かさなかった政治的な“戦略”を批判した。

　鳩山氏は「こんな米国の追従外交政治を許して喜ぶのは安倍、傷つくのは国民のみなさんである」と苦言を呈した。