宝塚星組・紅ゆずる、本拠地に別れ 成績ブービーからのトップスター「平坦ではなかった」

6000人のファンに見送られパレードする宝塚歌劇団星組トップスター紅ゆずる=兵庫・宝塚大劇場
6000人のファンに見送られパレードする宝塚歌劇団星組トップスター紅ゆずる=兵庫・宝塚大劇場
6000人のファンに見送られパレードする宝塚歌劇団星組トップスター紅ゆずる=兵庫・宝塚大劇場
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 宝塚歌劇団星組トップスター・紅(くれない)ゆずるが19日、兵庫・宝塚大劇場で、サヨナラ公演『GOD OF STARS-食聖-/エクレール ブリアン』の千秋楽を迎え、本拠地に別れを告げた。

 入団時の成績は48人中47番だった。「決して平坦な道ではなかった」と紅も苦笑い。「でも私がこうしてここにいるのは、諦めなかったから。諦めなければ、夢はかなう。宝塚はそのことを教えてくれました」と振り返った。

 宝塚において成績は絶対で、音楽学校から競争は激烈。だからこそ「(舞台の)端っこにいる私を見つけて下さったファンの方に感謝しかない」と客席のファンに謝意を示した。そして自分同様、原石が転がっていることを信じ「これからも端っこの生徒も見てあげてください」と呼びかけた。

 そんな紅を『エクレール-』を手がけた酒井澄夫氏は「プラスアルファはいくら努力しても出せない」と、そのスター性を賞賛。その星組のトップは、ブービーだった紅から、首席入団の礼真琴(れい・まこと)に。「完璧過ぎ。予想をいつも超えて、100点以上。それが課題」(酒井氏)というほど穴がない。紅も「まこっちゃん(礼)だから」と安心して引き継げたことを明かしている。

 個性派トップと優等生2番手-タイプの違う2人の化学反応は、次々と名舞台を作り出した。大劇場の最後に、紅に花束を渡すときには、礼も感極まって泣き出すほど。その後輩の涙を優しくぬぐった紅の目にも、また大きな涙が光り、揺るぎない信頼関係を伺わせた。

 紅は、9月6日に東京宝塚劇場で開幕するサヨナラ公演「GOD-」の千秋楽、10月13日付でトップ娘役の綺咲愛里(きさき・あいり)と共に退団する。

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