宝塚星組トップ紅ゆずる、本拠地に涙、涙の別れ 異例のトークコーナーも

 宝塚歌劇団星組トップスター、紅(くれない)ゆずるが19日、兵庫・宝塚大劇場で、サヨナラ公演「GOD OF STARS-食聖-/エクレール ブリアン」の千秋楽を迎えた。コンビを組んだトップ娘役の綺咲愛里(きさき・あいり)とともに、本拠地に別れを告げた。

 16年11月のトップ就任から全力疾走してきた紅。大阪出身らしく、「私にしかできないものを」とサヨナラショーには劇場の案内係“紅子”というキャラクターし扮して、異例のトークコーナーも。宝塚が大好きな紅らしく、せり上がりで登場すると、ファン目線で「ここが花道、ここが銀橋、ここがゼロ番(中央)」と客席を笑わせた。「サヨナラショーってしんみりしがちだけど、これで払拭できたかも」と笑った。

 だがあいさつになると一転、開口から涙声。黒紋付きに緑の袴の正装で大階段を降りてくると、「私がここまできたのは諦めなかったから。諦めなければ夢はかなう」と涙が頬をつたった。退団時の大階段は、男役の象徴である黒燕尾を選ぶトップも多いが、紅は「男役の前に、いち生徒として選びました。(緑の袴姿は)現役の生徒しか着ることができないので」とキッパリ。「生まれ変わってもタカラジェンヌになりたい」と宝塚への愛を爆発させた。

 当初は「笑って終えるつもりだったんです。綺咲があいさつで泣いたんで『やめてくれ~』と思ったんですけど、泣くことが何が悪いんだ」と気持ちを切り替えた。そこからは涙、涙、涙で「床にしみこませてやる、と。大劇場には、私の涙がしみこんでいます」と泣き笑いで振り返った。

 また「相手役があーちゃん(綺咲)でよかった」と声をかけると、一時は収まっていた綺咲の涙の堤防も崩壊。それでも紅は「東京の千秋楽まで『清く、正しく、美しく、朗らかに』やっていきます!」と高らかに宣言していた。

 紅らは、9月6日に東京宝塚劇場で開幕するサヨナラ公演「GOD-」の千秋楽、10月13日付で退団する。

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