仏版「シティーハンター」 原作者も驚く再現度

 漫画家・北条司氏(60)の代表作が原作のフランス映画「シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション」が11月に日本で公開されることが16日、分かった。同作は今年2月6日(現地時間)にフランスで「NICKY LARSON」のタイトルで公開され、168万人を動員したヒット作。1993年にジャッキー・チェン(65)主演で製作されて以来の実写化で、マニアの間で「再現度がハンパない」と話題となっていた。

 17日には予告編やポスタービジュアルなどが解禁。予告ではフランス版の本編でも使用されているTM NETWORKの「Get Wild」をバックに、おなじみの青ジャケットに赤いシャツを身に着けた主人公ニッキー・ラルソン(フィリップ・ラショー)が登場。女性が太ももに付けていた銃を、スカートをめくって手に取り撃つというお色気&ガンアクションのシーンもある。

 「シティーハンター」は85年に「少年ジャンプ」で連載がスタート。東京・新宿でボディーガード・探偵などを請け負うスイーパー・冴羽リョウ、相棒の槇村香らの活躍を描いている。フランスでは80年代後半から90年代にかけて「NICKY-」のタイトルでアニメが放送され人気を博していた。

 今回の実写版で監督も兼任するラショーは80年生まれの38歳で、子供の頃にアニメ版に夢中になっていた世代。北条氏に企画書と直筆の手紙を添えて送付し、最終的に直接会って実写化の許諾を得たという。

 「世界の果てまでヒャッハー!」(16年)などで監督としてコメディーセンスを見せるラショーだけに、下ネタとハードボイルドの合わせ具合も絶妙。元傭兵・海坊主のキャラクターや、ラルソン(=リョウ)にローラ(=香)が突っ込む際に登場する「100t」ハンマーも忠実に再現するなどリスペクトもたっぷりで、フランスのコミコンで同作を見たという北条氏は「これぞシティーハンター!こういう手法で冴羽リョウの危機を作るのか!これは思いつかなかった、やられた!」と太鼓判を押した。

 フランスでの実写版公開とほぼ同時期の2月8日に日本ではアニメ映画「劇場版シティーハンター〈新宿プライベート・アイズ〉」が公開され興行収入15億円を超えるヒットを記録。アニメ、逆輸入の実写が同年公開となり、北条氏は「今年は、劇場アニメ版公開からはじまり、このフランス版の日本公開で締めくくることができ、まさに“シティーハンターイヤー”となりました。大変うれしく思います」と喜んでいる。

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