元宝塚スター母に懲役10月求刑 私設ファンクラブ所得脱税で
宝塚歌劇団の元星組トップスター北翔海莉さんの私設ファンクラブを運営し、所得税約4781万円を脱税したとして、所得税法違反の罪に問われた北翔さんの母で会社役員の吉野博子被告(67)の論告求刑公判が30日、千葉地裁(佐藤哲郎裁判官)で開かれ、検察側は懲役10月、罰金1500万円を求刑した。判決は9月5日。
吉野被告は初公判で起訴内容を認めた。検察側は、納税義務を認識しながら確定申告をしなかったと指摘し、論告で「義務を軽視した。結果は重大だ」と非難。弁護側は「金銭管理能力が乏しく、納税義務を認識していなかった」と意見陳述し、執行猶予付きの判決を求めた。