読売テレビがコンプラ研修会実施 客に性別探る企画で波紋 303人が参加

 読売テレビは16日、セクシュアリティに関する意識向上を目指したコンプライアンス研修会を開いたことを発表した。これは5月10日に放送された「かんさい情報ネットten.」のロケで、常連客に執拗に性別を確認する様子が放送されたことで波紋を呼んだことから実施。同局は直後に同番組内で「プライバシーに関する情報について不適切な取材が行われた」と謝罪していた。

 同局は12日に「セクシュアリティに関する全社的な意識向上を目指したコンプライアンス研修会を開催しました」と報告。これは「かんさい情報ネットten.」でのロケが問題視されたことから「緊急に開催」したもので、6月5日の研修に続き2回目。読売テレビ本社の1階ホールで研修会は行われ、社員、スタッフ合わせて303人が参加したという。東京支社にもライブ配信された。

 研修会では弁護士が問題点、課題点を説明し、性的マイノリティに関する基礎知識を解説。またトランスジェンダーの講師が番組の感想や社会環境の変化について講演した。

 この講師は「性的マイノリティにとって大変気になる、嫌なシーンがひたすら繰り返されて当事者としては胸が痛くなった」「セクシュアリティは故人の個性の一つで嘲笑の対象とするのではなく、受け入れ、寄り添う姿勢を持って欲しい」と話したという。

 同局は今後も人権研修により力を入れていくことも記している。

 問題の番組は5月10日に放送されたもので、お笑いコンビ・藤崎マーケットがロケで、一般人の客本人に「男性か女性かどっち?」と聞き、恋人の有無や、胸のあたりを触れるなどした。これに番組に出演していたコメンテーターの作家・若一光司氏は「許し難い人権感覚の欠如」と激怒。ネットでも反響が広がっていた。

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