海外でも高い関心…ジャニーさん死去を各国報道 中国「微博」閲覧数一時トップに

 ジャニーさん死去のニュースは、所属タレントの人気が高いアジアを中心に海外でも高い関心が寄せられた。中国や韓国では死去が詳細に伝えられ、中国の短文投稿サイト「微博(ウェイボ)」では、記事への閲覧アクセス数が、ランキングで一時トップになった。また、米誌ビルボードや英BBCでも報じられた。

 中国メディアは10日、ジャニーさんの死去を速報で伝え、高い関心を示した。中国の会員制交流サイト(SNS)には「多くの人たちの夢をかなえてくれてありがとう」などと死を悼む声が相次いで投稿された。

 10日付の中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報はジャニーさんの訃報を掲載。日本の報道を引用する形で「多くの男性アイドルやグループを育てた」と伝えた。

 短文投稿サイト「微博」では、ジャニーさん死去に関する記事への閲覧アクセス数のランキングが一時トップに。「涙が止まらない」「ジャニーさんは多くの女の子にそれぞれのアイドルを与えてくれた」などのコメントが寄せられた。

 ジャニーさんが送り出したSMAPや嵐などのメンバーは中国でも知名度が高く、20~40代を中心にファンが多い。SMAPは2011年9月に北京公演を行った。

 米音楽誌ビルボードは9日、ジャニーさんの死去について、SMAPや嵐など数多くの男性アイドルを育て、日本の音楽界で最も力を持った「大物」が亡くなったと経歴を交えながら報じた。

 所属タレントをテレビ中心に出演させる戦略を続けていた一方、インターネットには否定的な態度を貫き、タレントらの写真のネット使用を2018年に初めて認めたことも紹介。

 13年に同誌が喜多川さんにインタビューした際の様子のほか、「最も多くのコンサートをプロデュースした人物」としてギネス世界記録を持っていたことにも触れた。

 英BBC(電子版)は、「Japanese boy band mogul dies at 87」(日本の男性グループの大物 87歳で死す)との見出しで報道。SMAPの写真を添え、「日本の芸能界で最も影響力のある人物の1人、ジャニー喜多川氏が87歳で亡くなった」とサブ見出しをつけた。

 共同通信の記事を引用しながら「自身が創業したジャニーズ事務所で、SMAPや嵐、KAT-TUNなどを多くの著名なバンド(グループ)に押し上げた」と“ジャニーズ帝国”について触れた。

 ジャニーさん死去を受け、日本のアイドルやアニメなどの人気が高いインドネシアのメディアも「半世紀以上にわたり桜の国(日本)の少年バンドの風景を形作ってきた、名門芸能事務所のボスの1人が亡くなった」と伝え、関心の高さをうかがわせた。

 国営アンタラ通信はジャニーさんの経歴を含め詳しく報道。歌うだけでなく、テレビに出演させることで「アーティストの仕事の分野を広げるための戦略を持っていた」と評した。

 韓国メディアは10日、「SMAPや嵐を輩出」「日本アイドル界の父」などと紹介しながらジャニーさんの訃報を伝えた。

 日刊スポーツ電子版は、韓国でも人気があるSMAPなどを挙げながら「日本の国民的アイドルを多くつくり上げた」と報道。スポーツ朝鮮も「アイドルを多く育て上げ、伝説的プロデューサーとして君臨してきた」と報じた。

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