吉本 コンプラ推進委員会、若手研修、個別面談も…それでも不祥事「忸怩たる思い」

 お笑いコンビ、スリムクラブの真栄田賢(43)と内間政成(43)が27日、暴力団関係者の会合で営業して一定の金銭も受け取っていたとして、所属している吉本興業から無期限の謹慎処分を言い渡された。吉本は同日「決意表明」という文書をHPで発表。コンプライアンスの再徹底と反社会的勢力の排除に関する断固たる姿勢を示しているが、これまで同社が行ってきた所属タレントへの指導の詳細なども詳らかにした。

 吉本が発表した文書によると、09年の非上場化のタイミングと同時にコンプライアンス推進委員会を作り、警察OBや弁護士を顧問に迎え、指導を徹底してきたと説明。

 その一環として、09年から「コンプライアンス研修」を開始。マネジャーがつくタレントには「個別面談」を、その他の若手タレントには「劇場での集合研修」を行ってきた。

 「反社会的勢力の排除を中心にその時々の芸能界や世間で注目を受けている事件をトピックスとして冊子にまとめ、社内弁護士、警察OBの顧問から具体例を交えながら説明する形式にて実施」と、研修の内容も明かし、注意喚起を続けて来たという。

 更に15年からは、若手タレント対象の集合研修を年間2回実施に増やし、16年からはこの研修の他に、「警察から講師を招へいして反社会的勢力や薬物等の危険性に関する研修も実施してまいりました」とも説明。その結果として「日本各地だけでなく、アジアをはじめとする海外におけるお取引様、公益団体様からもご信頼頂ける状況となり、ファンの皆様からも安心かつ熱心に応援いただけるような会社であるべく全力を尽くして参りました」という。

 だが、それがまたもや裏切られたことに「誠に遺憾で忸怩たる思いとともにその責任を強く痛感しております」と悔しさをにじませた。

 最後には、社員、タレントの行いはすべて当社の責任と記し「当社グループ全体でさらなるコンプライアンスの徹底に全力を尽くす覚悟であり、ここにその決意を表明いたします」と強い気持ちで結んだ。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス