辰巳ゆうと 令和の目標は全国制覇&演歌版六甲おろし 大学生虎党歌手

 デビュー2年目の現役大学生歌手・辰巳ゆうと(21)が日々研さんを積みながら、演歌道をまい進している。昨年末に「日本レコード大賞」最優秀新人賞に輝いたことで知名度はアップし、今年は2枚目のシングル「おとこの純情」を引っさげての“全国制覇”を宣言。平成生まれの演歌界の新星は大阪出身とあって、虎党の顔も持ち合わせる。

 平成最後のレコ大で最優秀新人賞の栄冠を得たが、大学4年生として通うキャンパスでは、周囲に『歌手』の肩書を内緒にしている。「レコ大の時にニュースになってちょっとはバレましたが、まだカミングアウトしてなくて」。同級生が就職活動に取り組む中、“進路”は決まっており、卒業後も歌をファンに届けるのが仕事だ。

 歌手としての原点は、祖父・作良(さくりょう)さんに連れられて行ったカラオケ喫茶だった。「おしめのころからで、物心がついた時には、じいちゃんのマネをして演歌を覚えるようになりました」。春日八郎「赤いランプの終列車」、三橋美智也「哀愁列車」といった昭和の名曲がレパートリーだったが、「小学校に入るまでは、みんなが演歌を聞いてると思ってたんです。でも、学校で友達に『哀愁列車』の話をしても誰も知らなくて…」と“カルチャーショック”を振り返る。

 中学1年の時に転機が訪れた。現在所属する長良プロダクションが主催した「ティーンズカラオケ大会」に参加。関係者の目に留まり、月1回のペースで、大阪から東京を訪れてレッスンを受ける機会を得た。大学進学と同時に上京。赤羽などでのストリートライブで演歌を歌い、経験を積んだ。

 「最初は誰にも聞いてもらえず、自分の力のなさを感じる日々でした。3カ月ぐらいたって、1人1人の目を見ながら歌うように心がけるようにしたら、たくさんの人が足を止めるようになってくださって。自分の中で赤羽は“歌のふるさと”と呼んでいます」

 昨年1月、「下町純情」で念願のデビューを果たし、すでにミニライブなどで21都道府県を訪れたが、「全国の皆さまに聞いていただきたいので、今年は47都道府県を全部お邪魔することを達成したいと思っています」と抱負。「平成は辰巳ゆうとという人間としての人生でしたが、令和は歌手として生きる人生になっていくと思います。『令和の歌手といえば辰巳ゆうと』と言っていただくことが、すごく大きな目標」と新時代の演歌界を担う覚悟を胸に刻む。

 もうひとつ、“大きな目標”がある。生粋の阪神ファンで、甲子園でも度々観戦してきた。「初めて行った時は、金本さんが4番の時代。関本さんの独特な登場曲の『エブリバディセイ!!せ・き・も・とっ!!』というのがすごく印象的で。今シーズンは大山選手の調子が上がってきてますし、期待してます。『六甲おろし』の演歌バージョンをぜひ歌ってみたいですね!!」。演歌歌手として、虎党として、夢をかなえるために己を磨き続ける。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス