有森裕子さん 小出氏訃報に「ああいう体調で、よく頑張ったなと思う」
女子マラソンの有森裕子さん(52)らを育てた小出義雄さんが亡くなったことが24日、分かった。80歳。小出さんは3月末に指導の一線を退くと発表したばかりだった。
有森さんは都内で取材に応じ恩師の訃報についてつらい心境を吐露。「正直、唐突なという形ではなく、何回か倒れたり、入院したりという話は聞いていました。ああいう体調で監督らしく、よく頑張ったなと思う」と、覚悟をしていたこと明かした。
有森さんは日本体育大学卒業後にリクルートに入社し、小出監督と出会った。人一倍の練習に取り組む有森さんを小出監督はマラソンへと転向させた。二人三脚での歩みの結果、92年のバルセロナ五輪で銀メダル、96年アトランタでは銅メダルを獲得した。
銀メダル獲得後に有森さんが発した「自分をほめてあげたい」というコメントは広く伝えられる名言となった。