安倍首相、表明 “桜田問題”火消しへ五輪聖火リレー出発立ち会う 

 安倍晋三首相は14日、福島県入りし、東京電力福島第1原発や周辺を視察した。視察後、東日本大震災からの復興に関する失言での桜田義孝前五輪相の辞任について「閣僚全員が復興相との政権の方針をもう一度胸に刻み、政府一丸となって復興を成し遂げるまで全力を尽くす」と述べた。来年3月に福島で行われる東京五輪聖火リレー出発に立ち会うと表明した。

 第1原発では東京五輪・パラリンピックを控え、廃炉に向けた作業の進捗(しんちょく)状況を確認。記者団に「着実に進んでいるが、多くの課題もある。今後も国が廃炉、汚染水対策の前面に立って取り組む」と強調した。聖火リレーに関しては「福島の皆さんと共に復興五輪の開幕と、復興が進む福島の姿を世界に発信したい」と語った。

 原発視察に先立ち、聖火リレーのスタート地点となる「Jヴィレッジ」(楢葉町、広野町)を訪問。原発事故対応拠点としての役割を終え、20日にサッカー施設として全面再開するのを前に、地元チームの子どもらと交流した。第1原発が立地する大熊町では、地域再生に取り組む住民らと懇談。「町の未来のため、国も一生懸命応援していく」と述べ、福島産食品の風評被害払拭(ふっしょく)に努めると強調した。

 桜田氏は10日、復興よりも自民党の同僚議員が大事だと失言し、事実上更迭された。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス