万葉集 新元号で重版決定、特需に沸く 「令和」帯に印刷も決定

 新元号「令和」が発表された1日、出典となった日本最古の歌集「万葉集」に注目が集まり、出版業界は急きょ重版を決定するなど“特需”に沸いた。

 講談社(東京・文京区)では、新元号発表後から問い合わせが相次ぎ、「万葉集 全訳注原文付(一)~(四)」、「万葉集事典」(全て講談社文庫)について、計1万部の重版が決定。それに合わせ「令和」の文字が印刷された帯を製作することも決まり、4月8日出荷を目標に作業に入った。

 「令和」に関する一節が掲載されているのは『-全訳注原文付(一)』(1978年初版発行)。重版が決定した計5冊はいずれも、一部で新元号の考案者と報じられた日本文学者・中西進氏の著で、担当者は「これを機に中西進先生の『万葉集』の素晴らしさを多くの人に知ってほしいという思いで、急きょ重版を決定致しました」とコメントした。

 また、KADOKAWAは「万葉集 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典」、「新編 万葉集 現代語訳付き」(いずれも角川ソフィア文庫)について、それぞれ8000部、計1万6000部の緊急重版が決定。反響の大きさに、担当者は「この数字だけでは終わらないと思います」と話し、これを機に新たに古典に関心を持ち始めた読者層なども巻き込んだ“ブーム”到来を予感させた。

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